LLMプロンプティングの実践

生成AIのプロンプト(指示出し)は、基本的な型を覚えたら、次は「具体的な使い道」の引き出しを増やすことが大切です。

「文章を直してほしい」「わかりやすく書き換えてほしい」「データを整理してほしい」

こうした日常業務でよくある場面において、どのような指示を出せばAIは期待通りの働きをしてくれるのでしょうか。

この記事では、生成AIパスポート試験の実践問題対策として、テキスト生成AIの代表的なユースケースと、効果的なプロンプトのパターンを9つのテクニックに分けて解説します。

文章の修正・整理・要約

AIは「既存のテキストを加工する」作業が大得意です。人間がやると時間がかかる作業も、一瞬で終わらせてくれます。

1. 文章の校正、校正箇所の確認

単に誤字脱字を直すだけでなく、「どこを直したか」を明示させることがポイントです。

プロンプト例:「以下の文章の誤字脱字や不自然な表現を校正してください。また、修正した箇所と理由をリストアップしてください。」

こうすることで、AIが勝手に意味を変えていないか人間がチェック(監修)しやすくなります。

2. 文章の整理

乱雑なメモや、話が飛び飛びの文章を、論理的な構成に整理させます。

プロンプト例:「以下の会議メモをもとに、決定事項とネクストアクション(誰がいつまでに何をするか)に分けて整理してください。」

3. 文章の要約

長いレポートやニュース記事を短くまとめます。「文字数」や「要点の数」を指定するのがコツです。

プロンプト例:「以下の記事を、忙しい経営者向けに3つの箇条書きで、200文字以内で要約してください。」

フォーマットの変換

「形式(フォーマット)」を変えるだけで、情報の伝わり方は大きく変わります。

4. 箇条書き ⇔ 文章 の変換

  • 箇条書きを文章に:キーワードの羅列から、自然なメール文面や挨拶文を作成します。
  • 文章を箇条書きに:ダラダラとした説明文から、ポイントだけを抜き出してスライド資料などに使いやすくします。

文体・視点の変換

同じ内容でも、「誰に」「誰が」伝えるかによって書き方は変わります。これを自在に操れるのがAIの強みです。

5. 文章の対象を変更する

読み手(ターゲット)に合わせて、難易度や言葉遣いを調整させます。

プロンプト例:「以下の専門的な技術解説を、IT知識のない『小学5年生』でもわかるように書き換えてください。専門用語は使わず、身近な言葉にしてください。」

6. 話者の設定を変更する

AIに特定の役割(ペルソナ)を与えて、語り口を変えさせます。

プロンプト例:「あなたは『熱血なスポーツコーチ』です。以下の文章を、部下を鼓舞するような熱いトーンで書き換えてください。」

7. 文章を会話のやり取りへ変換

一方的な説明文を、AさんとBさんの対話形式(Q&A形式)に変換させます。

マニュアルや学習教材を作る際に、親しみやすく読みやすいコンテンツになります。

理解を深める表現技法

抽象的な概念や数字を、直感的にわかりやすく伝えるテクニックです。

8. 例え話で理解を深める

難しい概念を、日常的なものに例えさせます(メタファー)。

プロンプト例:「『API』という仕組みについて、レストランのウェイターに例えて説明してください。」

これにより、「API=注文を厨房(サーバー)に伝え、料理(データ)を客に運ぶ役割」といったわかりやすい説明が生成されます。

9. 数字の変換

データを見やすく加工したり、イメージしやすい単位に変換させたりします。

  • 単位変換:「100ドル」を「日本円(1ドル150円換算)」に直す。
  • イメージ変換:「広さ50,000平方メートル」を「東京ドーム約1個分」と言い換える。
  • 表形式への変換:文章中に散らばっている数字を、「売上推移表」として整理させる。

まとめ

今回の記事では、テキスト生成AIの実践的なプロンプティング技法を紹介しました。

  • 校正・要約:修正箇所を明示させたり、ターゲットを指定して要約させる。
  • 変換:箇条書きと文章を行き来させたり、読み手(子供向け、専門家向け)を変えたりする。
  • 演出:例え話や会話形式を使うことで、伝わりやすさを向上させる。

試験では、「小学生向けに説明したい場合、どのようなプロンプトが適切か?」といった応用問題が出題されます。「対象の変更」や「例え話」といったテクニックを組み合わせて解答できるようにしておきましょう!

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